金沢大学大学院教職実践研究科 教職実践高度化専攻 金沢大学教職大学院

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『院生通信』について

 金沢大学教職実践研究科(教職大学院)では、令和4年度から学生が自らの発案で『院生通信』の発行を開始しました。2月6日には、春季休業を前に今年度最後の55号目となる通信の発行がありました。

 『院生通信』は本研究科の実務家教員が校長時代に発行していた『校長通信』に感化を受け、また「学校マネジメントの理論と実践」の授業で学んだ「分散型リーダーシップ」の理論を参考に、有志の学生が自発的に始めた院生研究室内の広報媒体です。学生がA4サイズ1枚の用紙に、自主ゼミの開催案内、最近読んだ書籍や論文、学校訪問の参加の誘い、参加した講演会の感想、動画の撮り方や編集の仕方から学食メニューまで硬軟多岐に及ぶトピックを取り上げて紹介し、院生研究室内に掲示しています。

 『院生通信』の目的は、①学生のそれぞれの研究や学修の成果を共有し、知見を広げること、②同通信に触発されて学生が主体的に動き出し、リーダーシップを発揮すること、またその雰囲気が伝播していくこと、③学生仲間の良好なコミュニケーションが促進されることです。

 発行1年の節目を迎え、同通信を主導的に進めてきた現職教員学生の田中哲也さん(1年生)は発行の意義を次のように話しました。

 「学生同士の自己開示や他者理解につながり、支え合うチームが構築されました。研究は個人プレーでなく、仲間と本音で語り合い、支え合いながら進んでいくものと捉えています。この関係づくりにより、院生研究室で本音の教育談義が行われるきっかけとなりました。研究で悩む学生にも寄り添いお互いが支え合う関係性が築かれたと感じています。

 また、多様な知見に触れ、研究の視野が広がったり、焦点化されたりしました。学生のそれぞれの個性的な学びが共有され、個人的に知見が広がったと実感しています。」

 本研究科では、切磋琢磨しつつ共に高みを目指す学生の自発的な活動を支援しています。

 角間の窓の2023年1月16号に掲載しています。